第24回学術集会(2025年度)
日時:2026年2月15日(日)10時~12時
場所:WEB開催
参加費:会員1,000円 非会員3,000円
プログラム:
10:00~ 開会の挨拶
10:10~ 特別講演 集会長 新井光男氏
PNFと肩こり・腰痛
―筋膜の螺旋戦(Spiral Line)破綻にる固有受容器変容への
PNFアプローチ―
10:50~ 休憩
11:00~ 一般演題
12:00~ 閉会の挨拶
参加申し込み方法:
事務局メールアドレスpnfswoffice@gmail.comに以下の内容のメールを
送信ください.
題名:学術集会参加希望
メール内容:①氏名 ②会員番号 ③メールアドレス
申し込まれた方には,参加費の振り込み口座番号,ZoomのURLをお知ら
せします.
締め切り2026年2月9日(月)
【開催するにあたり,演題募集します】
Ⅰ.応募方法
演題は下記のメールアドレスに応募ください.
pnfswoffice@gmail.com
Ⅱ.募集期間
2026年2月1日(日)まで
Ⅲ.応募上の注意
1.応募された演題と学会当日の発表内容が大幅に異なることのないようにしてください.
2.内容の類似している演題および他学会や雑誌等で発表済みの演題の応募はできません.
3.抄録に関する著作権は日本PNF学会および筆頭演者に帰属し,抄録はオンライン公開されます.
4.筆頭演者が発表できない場合は,必ず共同演者が発表を行ってください.
Ⅳ.演題に関する倫理と利益相反に関する注意
1.倫理的な配慮に沿った研究であることを確認し,説明と同意や個人情報の保護などの倫理的な配慮に関する記述をして下さい.
2.原則として厚生労働省の「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に従うものとします.
3.研究対象にとって不利益となるような属性(人名,施設名等)を記載しない等,プライバシーポリシーに十分配慮してください.
4.これらについては,すべて登録者の自己責任において登録を行ってください.
Ⅴ.発表形式
1.発表形式は口述発表です.
2.発表時間は10分(質疑応答含む)です.
Ⅵ.演題の書式
1.演題に関する情報
演題名,副演題(必要な場合のみ),キーワード3つ,抄録の本文
2.抄録の体裁
本文の内容を【目的】【方法】【結果】【考察】【まとめ】などの小見出しを必ず【】を付けて分類してください.
3.文字数
全角換算(半角英数字は2文字を1文字に換算)で,1,500文字以内(倫理に関する記述を含む)とします.図表は入れることはできません.
4.キーワードについての注意
キーワードは3つとし標準的な用語を使用して,必ず単語一語で入力してください.
5.文字種についての注意
機種依存文字も画面上に表示できるものは入力可能です.
6.文字装飾について
HTMLタグによる文字装飾の必要はありません.抄録入力画面下部の装飾ボタンを使用してください.ただし,文字装飾の種類は次の5種類(太文字・イタリック文字・アンダーライン・上付き文字・下付き文字)となります.
※応募者の連絡先
連絡先となる電子メールアドレスは,職場の共有アドレスではなく,個人用のアドレスを入力してください.また,本学術集会までアドレスの変更は行わないでください.なお,こちらからの演題受領メールや演題採否等のお知らせメールが迷惑メールに振り分けられることがあります.こちらからのメールが届かない場合は,迷惑メールフォルダをご確認の上,解除をお願いいたします.また,携帯メールのアドレスはトラブルを引き起こすことがありますので,登録しないようにお願いいたします.フリーメールは,yahoo,googleメールであれば使用可能です.
第24回学術集会(2025年度) 集会長挨拶
第24回日本PNF学会学術集会長
新井光男
本学会は、固有受容性神経筋促通法(PNF)を通して、身体と神経、そして臨床と理論をつなぐ実践知を積み重ねてきました。PNFが長年にわたり臨床現場で支持されてきた理由は、「なぜこの介入で動きや痛みが変わるのか」を、臨床家自身が身体を通して実感できる体系であったからにほかなりません。
若手セラピストの皆さんは、日々の臨床の中で「なぜ効いたのか分からないが、確かに変わった」「評価は合っているはずなのに結果が出ない」といった葛藤を抱えているのではないでしょうか。その問いは決して迷いではなく、臨床家として成長している証拠です。
近年の研究は、慢性疼痛や運動障害を、筋力や可動域といった単一の問題ではなく、感覚入力の質と中枢神経の予測機構の不整合として捉え直しています。
本学術大会では、PNFパターンを用いた持続的な低負荷螺旋静止性収縮が、筋膜の物理的環境を介して感覚信号の質を変え、運動制御全体を再構築する可能性について、理論と臨床の両面から解説します。
PNFは「熟練者だけの技術」ではありません。身体を丁寧に評価し、患者の反応を感じ取り、仮説をもって介入するという姿勢そのものが治療手技としてのPNFの本質です。
本大会が、若手セラピストの皆さんにとって、日々の臨床で感じている違和感や手応えに言語と理論を与え、「自分の臨床を信じ、さらに磨く」きっかけとなることを願っています。
本学術大会が、世代を超えて学び合い、PNFの価値を次の時代へとつなぐ場となるよう、活発な議論と交流を期待しております。最後に、開催にあたりご尽力いただいた関係者の皆様、そして日々臨床に真摯に向き合っておられる会員の皆様に、心より感謝申し上げます。
第24回学術集会(2025年度)
特別講演 集会長 新井光男氏
PNFと肩こり・腰痛 ―筋膜の螺旋線(Spiral Line)破綻による固有受容器変容へのPNFアプローチ―
肩こりや腰痛などの慢性筋骨格疼痛は、もはや単なる筋力低下や姿勢異常だけでは十分に説明できず、感覚入力の質の低下と、それに基づく中枢の予測モデルの不整合として再解釈されつつあります。
近年の筋膜研究では、身体の力伝達や固有受容情報は、個々の筋ではなく、筋膜の螺旋線(Spiral Line)を含む連続した筋膜連鎖に沿って統合的に処理されていることが示されています。慢性期においてこの螺旋線の連続性が破綻すると、筋膜の線維化や高密度化が進行し、層間滑走が制限されます。その結果、筋膜内に分布する機械受容器は物理的に拘束・孤立され、固有受容信号そのものが劣化・断片化するという質的変容が生じます。
本講演では、PNFパターンを用いた持続的な低負荷の螺旋静止性収縮が、なぜ疼痛軽減や機能改善を誘発するのかを、筋膜の物理的環境(Structure)と、脳の予測再較正(predictive coding)を統合したバイオ・コンピュテーショナルな枠組みとして提示します。
慢性期では、筋膜線維化によって螺旋線に沿った層間滑走が失われ、機械受容器は「存在していても動けない」状態となり、信号生成そのものが阻害されます(Structure)。低負荷の螺旋静止性収縮には、収縮開始後の数秒以内に筋膜内部へ多方向性の剪断を生じさせ、破綻していた螺旋線に沿う筋膜ネットワークを再開通させます。これにより、孤立していた機械受容器群が再結合され、求心性信号のノイズが低減します(Signal)。
その後の持続相では、再構築された螺旋線を通じて高精度な固有受容入力が中枢へ安定的に供給され、小脳および皮質の予測モデルが再較正されます。これにより、「動かすと危険だ」という防御的予測が解除され、過剰な筋緊張やぎこちなさが解消されていきます(Computation)。
この Structure → Signal → Computation という因果階層モデルは、PNF による遠隔反応や方向依存的な神経生理学的変調を示した一連の研究(Arai & Shiratani ら)とも整合し、PNF の治療効果を筋膜の力学と神経計算の両面から一貫して説明します。本講演では、この統合モデルの理論的背景と、慢性筋骨格疼痛に対する臨床応用の可能性について、最新のエビデンスを交えて解説します。