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オーバーフロー 投稿者:PT 投稿日:2007/02/07(Wed) 11:55 No.215  

 

  ご質問させていただきます。
以前、講習会に参加させて頂いたときに片側の上肢に伸展-内転-内旋パターンに強い徒手抵抗をかけることで、対側への下肢にirradiationが起こり自動的(連合反応?)な下肢の屈曲運動が起こっていました。

①PNFではこのような反応もどんどん利用していくのですか?やはり連合反応や共同運動というと、ついつい悪いイメージというか、あまり起こさないほうが良いのかなぁというイメージが先行してしまって…。

②上記のような上肢から下肢へのオーバーフローによって起こる不随意的な下肢の運動発現でも、その後は下肢の随意性は向上されるのでしょうか?

まだ臨床経験が浅く、参考にアドバイスいただけたらと思います。宜しくお願いします。

  Re: オーバーフロー 事務局 新井 - 2007/02/07(Wed) 19:06 No.217    

 

    連合反応は痙縮の程度と比例せず、ROM制限と痙縮も相関はありません。健常者だと連合反応、健常者だとirradiation (overflow)と定義した時期もありましたが、根拠はありません。先生の指摘のように、健常者も自動的な反応が生じます。歩行パターンと関与していると考えられます。PNFリサーチに色々書いていますので参照ください。
下記に掲示板に以前書いたコメントを付記します。

痙縮のH波振幅値が健常者より大きいという仮説は否定した論文が多いです.理学療法ハンドブックの基礎編の痙縮と固縮をご覧下さい.健常者も脳卒中の患者も対照刺激(または安静時)と比較して大きいということです.

  Re: オーバーフロー 事務局 新井 - 2007/02/07(Wed) 21:40 No.219    

 

    ②上記のような上肢から下肢へのオーバーフローによって起こる不随意的な下肢の運動発現でも、その後は下肢の随意性は向上されるのでしょうか?

の質問に答えていませんでした。痙縮筋の問題点はtype Ⅱ線維お萎縮と粘弾性が問題であることが、最近の研究で明らかになっているので、アプローチが可能です。
反復して繰り返すことにより筋トレになります。
即時的な効果を継時的に繰り返すことにより随意運動が生じたときに効果が生じたと推測することができます。しかし、即時的な効果がない手技は繰り返し何らかの効果が生じたとしても、その手技により効果が生じたとは云えません。他の要因(ADL等)が考えられます。

 


 

神経生理学的アプローチ 投稿者:PT 投稿日:2007/02/07(Wed) 12:18 No.216  

 

  続けてご質問させていただきます。
以前、養成学校の授業でNUSTEP,Ⅱstep会議の話を聞いたことがありました。NUSTEP(1964年)ではさまざまないわゆるファシリテーションテクニックが紹介され、Ⅱstep(1990年)ではこれらの手技が色々批判されたと聞きました。また、Ⅲstep(2005)ではファシリテーションテクニックに関する話がまったく議題にあがらなかったらしいというような話も聞きました。

PNFに関してはⅡstepではどのような批判がされたのでしょうか?また、これらの会議を経て、中枢神経系の運動療法の概念が反射階層性理論からシステム理論にパラダイムシフトしたとの事ですが、それにあたってPNFも何か治療に対する考え方等が変化してきているのでしょうか?
ご教授の程よろしくお願いします。

  Re: 神経生理学的アプロー... 事務局 新井 - 2007/02/07(Wed) 19:42 No.218    

 

    Ⅱstep(1990年)はSherringtonの仮説からBernsteinの理論の仮説への転換を志向したのです.従来の反射理論を否定し、行為からPTを模索することを決定しました。よって、PNF、BOBATHの治療効果の否定ではなく、反射から行為への学問的な仮説の転換です。

Bernsteinの紹介を下記に記します。

Bernsteinは動物は環境とともに連続的な非平衡状態(dis-equilibrium)であることを示唆し,刺激に反応することが求められているのではなく,いつでも「行動」することで(act all the time),絶えず変化する(ever-changing)現在の状況に関してその行動を常に「評価する(evaluate)」ことが要求されているのである.

Ⅲstep(2005)では保健業務、神経科学、神経学、神経生物学、心理学、リハビリテーション薬学、モーター行動等の分野から討議されています。
一つの手技を討議するのではなく、グローバルな観点に立って論議されています。Ⅲstep(2005)ではPNFという一つの手技に拘泥することは会の性格上ないでしょう。Ⅱstep(1990年)からの歴史的なこの会議の流れでしょう。だからといって,PNFが学問的に否定されたというのではないのです.practiceに基づいたエビダンスの構築の必要性も論議されています.

私個人としては、PTとして、PNFの効果、新しい手技等の開発を行い,そのエビダンスの構築を目指しています。
生理学も、私個人は、Sherringtonの動物実験からヒトの行為に関与した歩行反射 (CPGs)を理論的根拠に転換しています。
ただ、学問はゆり戻しがあります。歩行反射の原点はSherringtonの交叉性反射であり、行為は反射活動を複合的に具現化した自動運動の集積に依存している。------等の議論は当然あります。

マイナーかメジャーか?

 


 

脳への影響について 投稿者:カワ 投稿日:2007/02/02(Fri) 22:56 No.205  

 

  質問させていただきたいと思います。
PNFは、他手技のセラピストより“脊髄に対するアプローチ”であり、脳卒中患者さんに対しては脳へのアプローチになっていないと批判されることがあります。
 しかしながら、
 PNF肢位をとることによるαバンドの速波化
 H反射の増大・抑制(大脳皮質経由反射)
 α運動ニューロンに対するインパルスの発射頻度の増加
 筋に対する抵抗による運動野の活性化
 運動感覚刺激による感覚皮質の活性化   など
大脳皮質へのかんよが考えられるのではないかと思ってます。
 しかしながら、その背景となるエビデンスがPNFマニュアルに書かれてある程度しか私にはわかりません。
 その他のエビデンスがあるような文献がございましたら
御紹介または、上記に対する御意見いただければと思っています。
 特に、前頭前野に対する効果や頭頂葉でのBody schemaなどへの影響に対して如何でしょうか。 それ以外でも大歓迎です。 よろしくお願い致します。

  Re: 脳への影響について 事務局 新井 - 2007/02/04(Sun) 12:50 No.207    

 

    脳卒中患者さんに対しては脳へのアプローチになっていないと批判されることの根拠が分かりません。たぶん、連合反応を誘発するという批判なのでしょう。その批判に対しては、科学的根拠はありません。その問いに対する回答は、PNFリサーチ等ご覧ください。また、他の先生へ文献を紹介した掲示板の記事がありますのでごらんください。頭頂葉でのBody schemaに関しては、PNFに特定していませんが、6月に開催されるWCPTで発表します。健側のアプローチで患側の深部感覚等が改善します。PUBMED等で検索すれば、色々新しい情報が手に入りますので試してください。

  Re: 脳への影響について 事務局 新井 - 2007/02/04(Sun) 12:52 No.208    

 

    下記のURLでPUBMEDを検索ください。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?holding=ijpyumlib

  Re: 脳への影響について カワ - 2007/02/06(Tue) 22:32 No.214    

 

    新井先生
ありがとうございます。
様々な角度から考えて見ます。

 


 

リラクセーションテクニッ... 投稿者:MY 投稿日:2007/02/05(Mon) 19:38 No.211  

 

  ご質問させていただきます。
PNFのリラクセーションテクニックの主なものに、ホールド・リラックス(静止性収縮後の弛緩)とコントラクト・リラックス(回旋の求心性収縮波許す)があるかと思いますが、この両者は臨床的には、どのような患者さんにどっちを使うのかなど、具体的な使い分けがありましたらご教授願いたいと思います。宜しくお願いします。

  Re: リラクセーションテク... 事務局 新井 - 2007/02/06(Tue) 00:06 No.212    

 

    痛みや安定性の向上,整形外科疾患にはHold relax,
spasticityにはcontract relaxが適用と教科書的には云われています.私の臨床的判断ではspasticityにもhold relaxの手技が適用と思います.contract relaxは痛みを誘発しなかったら整形疾患でも成功します.疾患というよりも患者の能力と目的により使い分けられるように研究してみてください.

 


 

無題 投稿者:kato 投稿日:2007/02/04(Sun) 15:23 No.209  

 

  おつかれさまです。勉強不足ではありますが、質問させていただきます。PNFマニュアル改訂第2版に固有受容器項目の中に「力の感覚」と明記されています。「力の感覚」とは?と疑問に思っており、真島生理学・理学療法ハンドブック・運動の神経科学など探すのですが、明記されておりませんでした。そこで、Pubmedを使用し検索してみようと思い、正式な英語訳もわからないまま、「force sennsory」などで検索してみたのですが、見当たりません。基本的なことを知らない自分が恥ずかしいのですが、どうしても知りたくて、恥ずかしながらここに記載いたしました。どなたか参考資料などを教えていただけると幸いです。よろしくお願いします。

  Re: 無題 事務局 新井 - 2007/02/05(Mon) 00:37 No.210    

 

    proprioception & sesory of force & jointでpubmedで検索すると絞り込めます.
英語で

Proprioceptors monitoring forces (in a leg)
という語が近いとと思います.

 


 

促通について 投稿者:toshi 投稿日:2007/01/16(Tue) 21:55 No.193  

 

  質問させて頂きます。PNFマニュアルに載っている促通の図(第2版だと2ページ)なんですが・・・。個々のシナプス前線維の刺激のみでは各々の発射圏にあるシナプス後線維しか興奮しないが、両方のシナプス前線維を刺激すると閾下縁が重なり合ったニューロンも興奮するというものですよね?この図は脊髄の同じ随節レベルで起こる事を示しているのでしょうか?それとも随節を越えるものなのでしょうか?また、脳でもこのような現象が起きるのでしょうか?
ご教授よろしくお願いします。

  Re: 促通について 事務局 新井 - 2007/01/17(Wed) 00:48 No.195    

 

    脊髄の同じ随節レベルでも髄節を越えても起こります.
この図は脊髄レベルの仮説です.
脳までは仮説していません.

  Re: 促通について toshi - 2007/01/17(Wed) 07:20 No.197    

 

    さっそくのご返信ありがとうございます。
これに加えて質問なんですが、PNFの適応に末梢神経障害にも使われるということが書かれていますが、例えば下垂足等になってしまった患者さんに、下肢のPNF屈曲パターン等を行うことで改善させることは可能なのでしょうか?

  Re: 促通について 事務局 新井 - 2007/01/17(Wed) 18:11 No.199    

 

    完全に神経が麻痺してなければ可能です。PNFはポリオのために開発された手技で、運動単位の動員を増加するための考案が手技のなかにたくさん含まれています。

 


 

H波と痙縮について 投稿者:toshi 投稿日:2007/01/16(Tue) 22:07 No.194  

 

  私自身、誘発筋電図の知識がまだ不十分なんですが・・・。よく痙縮の評価でH波を用いた評価があるかと思います。一方、PNFの開始肢位や圧縮、牽引操作などでH波の振幅が増大するということが言われていますが、これは=痙縮の増加とは無関係なのでしょうか?
質問が続いてしまい申し訳ございません。ご教授よろしくお願いします。

  Re: H波と痙縮について 事務局 新井 - 2007/01/17(Wed) 00:53 No.196    

 

    痙縮のH波振幅値が健常者より大きいという仮説は否定した論文が多いです.理学療法ハンドブックの基礎編の痙縮と固縮をご覧下さい.健常者も脳卒中の患者も対照刺激(または安静時)と比較して大きいということです.

  Re: H波と痙縮について toshi - 2007/01/17(Wed) 07:27 No.198    

 

    さっそくのご返信ありがとうございます。
もう一度、文献を読んでみたいと思います。

 


 

1RMの測定法について 投稿者:温泉 投稿日:2007/01/09(Tue) 21:02 No.187  

 

  お疲れ様です。PNF会員のものです。日頃の疑問を質問させていただきます。患者様の治療で筋力もしくは筋持久力の向上を目的に抵抗運動を行う場合、患者様の1RMが測定できないと治療目的が達成できないと思っています。私の勤務先では1RMを測定する機器がないため徒手でMMTを測り治療を行っているのが現状です。もっと簡易的で正確に1RMを測定する方法はないものでしょうか?ご教授ください。よろしくお願いします。

  Re: 1RMの測定法について 事務局 新井 - 2007/01/11(Thu) 00:30 No.188    

 

    1RMの計測は重要ですが客観性のあるデータは機器なしでは無理でしょう.機器があっても計測者の相違でデータはばらつきがあります.級内相関係数と級間相関係数を考慮する必要があります.私は,臨床的にはダニエルでなくケンダルのMMTで評価します.しかし,研究では検査者と被験者の主観が強くなり使えないと思います.
筋力低下や痛みを有する疾患の場合は,最終可動域まで動かせないので自動ROMにより痛みの軽減または運動単位の動員数が増加したと仮説できるので指標となると思います.
(他動ROMと自動ROMでは自動ROMの方が検査者が介在しないので客観性が高いと思います.)
私の場合は上記の理由で,機器による1RMの計測よりも,自動AROMの指標を使います.


脊髄反射学について 投稿者:平野 投稿日:2006/12/15(Fri) 23:28 No.171    

 

  お疲れ様です。平野と申します。
神経生理学に興味をもち、最近では脊髄反射学について勉強したいと思っているのでが、なかなか文献や参考書が見つかりません。詳しく学びたいので、もしよろしければ文献や参考書等を教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。

  Re: 脊髄反射学について 事務局 新井 - 2006/12/16(Sat) 00:42 No.172    

 

    pubmedで検索すれば無料の文献もあるので検索してみてください.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?DB=pubmed


  Re: 脊髄反射学について 平野 - 2006/12/16(Sat) 12:11 No.173    

 

    ありがとうございました。pubmedを使って検索してみます。
お忙しい中ありがとうございました。

  Re: 脊髄反射学について 事務局 新井 - 2006/12/17(Sun) 00:55 No.174    

 

    拙著ですが,下記の本に痙縮と固縮の項目に2000年程でpubmedで検索した脊髄レベルを含めた生理学的内容をまとめています.いまでも,とりあえずは通用するので参考にしてください.

理学療法ハンドブック改訂
第3版第1巻 -理学療法の基礎と評価-
分担執筆、協同医書出版平成12年 4月

  Re: 脊髄反射学について 平野 - 2006/12/17(Sun) 12:03 No.175    

 

    ありがとうございます.教えていただいたものを用いて,勉強したいと思います.
今後ともよろしくお願いします.

 


 

ホールド&リラックスにつ... 投稿者:takahashi 投稿日:2006/11/11(Sat) 23:08 No.144    

 

  ホールド&リラックスは、最大収縮後の弛緩を得るひとつのリラクゼーションテクニックだと聞いております.
しかし収縮は、最大収縮でも最適抵抗の収縮(約3グラム)でも効果は同じとの話も・・・。痛みの出現しないなるべく最大収縮が必要かと考えていました。生理学的な知見および文献のほど、教えていただきたいのですが、よろしくお願いします。

  Re: ホールド&リラックス... 事務局 新井 - 2006/11/12(Sun) 13:42 No.145    

 

    1.新井 光男 広島大学保健学ジャーナル Vol. 4 (1):2734,2004 ...

2.新井光男,柳澤 健: スポーツとファシリテーション、PNFとスポーツ.PTジャーナル
3.PNFリサーチの桝本先生の論文(2004,2005)

上記4論文参照ください。
広大の論文はPDFファイルでインターネットから見られます。
新井光男 & PNF & 広島大学 で検索してください。





  Re: ホールド&リラックス... 事務局 新井 - 2006/11/12(Sun) 17:01 No.146    

 

    スパズムがある場合は痛みが生じない程度の最大負荷がROM改善に有効です(未投稿、広島大学博士論文に収録)。
3グラムは軽微な抵抗であり最適抵抗とはいえません。最適と信じるのは勝手ですが(宗教の世界)。軽微な抵抗でもROM改善は可能ですが、検証の結果、痛みの生じない程度の最大抵抗の70から80%の抵抗が有効でした。

  Re: ホールド&リラックス... 事務局 新井 - 2006/11/12(Sun) 17:05 No.147    

 

    理学療法27(1)の痛みに対するFモビライゼーション(新井光男、柳澤 健)参照ください。
http://www.medicalpress.co.jp/zodai23.html

  Re: ホールド&リラックス... takahashi - 2006/11/12(Sun) 17:24 No.148    

 

    ご指導のほど、ありがとうございます。
勉強させていただきます。
痛みが出現しないことが基本だと思いますが、痛みの出現しないなかで、70~80%MVCと言えるのかが疑問点でした。しかし、ゴルジ腱に働きIb抑制がかかることを文献を読み、考えたいと思います。

 


 

PNFパターンについての質・.. 投稿者:PNF初心者 投稿日:2006/10/12(Thu) 19:01 No.125    

 

  PNFパターンについて、覚醒レベル向上や発散効果があるなどが研究により解っているというのは教科書で読んだのですが、すべてのADL動作がすべてPNFパターンに当てはまるかというと微妙に当てはまらない動作もあるように思います。その場合、どのようにパターンを当てはめていくのでしょうか?なるべく近いパターンを選択するのでしょうか?それとも促通したい動き(若干PNFパターンと違っても)の中でなるべく多くの促通要素などを取り入れていくのでしょうか?
講習会の中でも、大きな動きでパターンをやると聞いたんですが、スポーツではともかく日常生活ではそんなに大きな動きはしていないと思います。それでも大きい動きでパターンをやることに理由があるのでしょうか?
まだまだ理解が乏しく、臨床応用が解らないのですがアドバイスよろしくお願いします。

  Re: PNFパターンについて・.. 事務局 新井 - 2006/10/12(Thu) 19:28 No.126    

 

    PNFはADLや歩行を誇張した動きでPNFパターンを用いて促通していきます。中級Aコース以降で学習していきます。自動運動をPNFパターンを用いた抵抗運動で促通していきます。不自然な動きでなく、自然な動きであることは、自動的に運動が促通されることにより実証されています。コースの中では講義していませんが運動学的にも分析可能な動きです。

  Re: PNFパターンについて・.. PNF初心者 - 2006/10/14(Sat) 15:21 No.127    

 

    さっそくのご返信ありがとうございます。
誇張した動きを行うことで、自動的で自然な動きが促通されるということですか?

  Re: PNFパターンについて・.. 事務局 新井 - 2006/10/14(Sat) 18:34 No.128    

 

    一肢のPNFパターンの抵抗運動を行うことにより体幹等に自動的な運動が促通されます。実技を見ないと理解できないと思いますので講習会等で質問ください。

  Re: PNFパターンについて・.. PNF初心者 - 2006/10/16(Mon) 13:09 No.129    

 

    ご返信ありがとうございます。
今後も講習会に参加して理解を深めていきたいと思います。
宜しくお願いします。

  Re: PNFパターンについて・.. 私も初心者、質問に乗っかって - 2006/10/29(Sun) 20:15 No.133    

 

    >すべてのADL動作がすべてPNFパターンに当てはまるかというと微妙に当てはまらない動作もあるように思います。
>その場合、どのようにパターンを当てはめていくのでしょうか?
>なるべく近いパターンを選択するのでしょうか?
>それとも促通したい動き(若干PNFパターンと違っても)の
>中でなるべく多くの促通要素などを取り入れて
>いくのでしょうか?

これは私も疑問に思います。
たとえば屈曲・外転・内旋する動作があったとして、その動作を強調したい場合にどのようにすればよいのでしょうか?(実際そのような動作が日常的にあるかどうかは分かりませんが・・・)

  Re: PNFパターンについて・.. 事務局 新井 - 2006/10/30(Mon) 19:05 No.134    

 

    基本パターンでは下肢に直接抵抗をかけますが、動作時は骨盤等から抵抗をかけて運動させることにより結果的の屈曲・外転・内旋の抵抗運動を行うことになります(伸展パターンの場合が多い)。膝立ちから片膝立ちになるときには足部のみに抵抗をかけたり基本パターンの用手接触どおりに抵抗をかけます。

  Re: PNFパターンについて・.. takahashi - 2006/11/01(Wed) 12:52 No.135    

 

    例えば、野球の投球フォームで、カーブを目的とします。パフォーマンス向上の為には、下肢ー体幹強化などアプローチはいろいろあると思いますが、その中で、リリースに着目したとします。上肢の動きは、肩甲骨の前方下制、肩関節の伸展・内転・外旋、肘関節の伸展、前腕の回外、手関節の掌屈、MP関節の屈曲、手指の伸展位で、基本パターンとは違った伸展・内転・外旋(仮)パターンとなってしまいます。中枢部の肩甲骨の前方下制を促通し、強調のタイミングを利用して、肩関節の伸展・内転で、外旋の強調を試みてみると思ったのですが、基本パターンから逸脱しており(PNFではない?)、そんなアプローチをするより、PNFアプローチに書かれているように体幹を中心にアプローチする方が効果的なのでしょうか?ご指導のほどよろしくお願いします。

  Re: PNFパターンについて・.. 事務局 新井 - 2006/11/01(Wed) 18:03 No.136    

 

    臨床経験によるしかないでしょう。私なら、体幹のアプローチと同時に、肩甲骨の前方下制、肩関節の伸展・内転のパターンの近位のパターンを促通をします。後は、投球フォームを実際投げながら調整させれば良いと思います。カーブは関節を酷使するので近位の筋群を強化する必要があると思います。カーブと同じパターンで抵抗運動すれば関節等のリスクが高まるでしょう。それに、伸展内転で外旋を強調したら外旋の動きが過度に生じて強調されすぎて実際のフォームと異なりませんか?

  Re: PNFパターンについて・.. takahashi - 2006/11/02(Thu) 16:33 No.138    

 

    ご指導のほどありがとうございます。確かに自然な動きとは、異なってしまうために問題はあると思います。強調された動きと実際のパフォーマンスの関係を考えていきたいと思います。
 話は、ちがうのですが、PNFを利用していくなかで、手指の巧緻性につなげていく時に行き詰ることがあります。なかなかADLに繋がっていないのが現状です。中枢部を高めていき、末梢部の動きを引き出したいのですが、手指は集団の動きだけではなく複雑な動きを必要としているためか、行き詰るのです。自分の評価及び技量不足だとは、思うのですが、PNFでは、手指の動きに対してどのようにしているのでしょうか。的を得ておらず、抽象的な質問で、すみません。

  Re: PNFパターンについて・.. 事務局 新井 - 2006/11/02(Thu) 18:07 No.139    

 

    上肢のパターンを考慮し、手関節を軸とした強調のタイミングを用います。用手接触をセラピスト片手は親で他の手は残りの4指というように、手指の動きを上肢のパターンと呼応させて促通します。具体的には講習会で質問してください。

  Re: PNFパターンについて・.. takahashi - 2006/11/04(Sat) 16:58 No.140    

 

    ご指導のほど、ありがとうございます。
PNFのパターンには当てはまらないかも知れませんが、PNFの概念に沿って、PNFを利用して、考えていきたいと思います。実際の細かな、具体的な方法などは、講習会で質問させていただきます。しかし、掲示板でもいろいろとご指導のほどをいただけると幸いです。これからもよろしくお願い申し上げます。

 


 

高い筋緊張への対応 投稿者:oka 投稿日:2006/09/24(Sun) 22:42 No.105    

 

  初歩的な質問です。
 下肢の筋緊張が高いケースに下肢伸展・外転・内旋パターンを行うとクローヌスが誘発され、後の動作に支障が出ます。痙性は高まらないと分かっているのですが、直後は筋緊張が高く心配になります。そのまま続けて行ってもいいのか、パターンの選択や抵抗が強いのでしょうか?
御教授のほどよろしくお願いします。

  Re: 高い筋緊張への対応 事務局 新井 - 2006/09/25(Mon) 00:12 No.106    

 

    静止性収縮を中心に行ってください.クローヌスが出現するのは筋緊張が低下して運動時に伸張反射が出現しやすくなっているからかもしれません.立位での静止性収縮の促通により筋力強化することにより運動が容易になっていくと思います.閉鎖運動での静止性収縮の促通による筋力強化を試みてください.PNFマニュアルの新井の項を参照してください.

  Re: 高い筋緊張への対応 takahashi - 2006/09/30(Sat) 23:25 No.115    

 

    合わせて質問ですが、宜しくお願い申し上げます。
 筋緊張が低下して運動時に伸張反射が出現しやすくなっているとのことですが、この場合、足クローヌスで考えると、下腿三頭筋の低緊張と考えるのでしょうか?
 臨床上では、高緊張の方が足クローヌスを認めることが多く、又、アプローチ後により高緊張となってしまったこともありました。
 私は、下腿三頭筋の伸張反射亢進状態(高緊張)に加えて、拮抗筋である前脛骨筋の低緊張及び筋力低下による問題が関与していると思っています。アプローチでは、同時収縮や筋力増強を促すためにCKCでの下肢に収縮が促通されると効果的と考えております。痙性や筋緊張の正しい理解が必要なのでしょうか?ご指導のほど宜しくお願い致します。

  Re: 高い筋緊張への対応 事務局 新井 - 2006/10/01(Sun) 01:24 No.116    

 

    伸張反射の亢進とspasiticityとは関連がないという説が生理学的には有力です.理学療法ハンドブックにまとめていますのでお読み下さい.過緊張は組織学的な問題により生じ,逆に過緊張が正常化した状態になれば(組織学的問題の一時的な解決)クローヌス等が生じやすくなるときがあります.これは筋力低下が関与しているかもしれません.萎縮筋が伸張反射が生じやすくなっているのは整形外科疾患でも見受けられます.理学療法では,伸張反射が出ているから抑制するのではなく,筋力強化により収縮機能を高めることが過緊張の解決になると思います.理学療法等に私の考えは書いているのでお読み下さい.いずれにしても,臨床的経験を裏付ける科学的検証をしていかなければ技術の向上はないと思います.

  Re: 高い筋緊張への対応 事務局 新井 - 2006/10/01(Sun) 15:30 No.117    

 

    以下に参考文献を記します。

1) 理学療法ハンドブック改訂
第3版第1巻 -理学療法の基礎と評価-
分担執筆、協同医書出版平成12年 4月
2) 中枢神経疾患における筋力増強の実際
理学療法第21巻3号 P.499-P.505,平成16年3月
3) 講座 理学療法における筋電図学的評価法-筋緊張亢進状態の筋電図学的評価-理学療法 第32巻8号 P517-P519平成17年12月

  Re: 高い筋緊張への対応 事務局 新井 - 2006/10/02(Mon) 00:15 No.118    

 

    クローヌスは健常者でも多くみられます.特に,短距離の選手はストレッチをしただけでも誘発されることがあります.伸張反射は個人差が多く,亢進の下限と正常の上限は統計学的に検証していかなければいけません.拙著のスポーツとファシリテーション(PTジャーナル)をご参照下さい.

 


 

無題 投稿者:yama 投稿日:2006/09/28(Thu) 12:52 No.108    

 

  下肢のパターンの際、出来ればつま先や膝の動きを上肢のパターンの様に、目で追いかける方が良いのでしょうか?
御回答よろしくおねがいします。

  Re: 無題 事務局 新井 - 2006/09/28(Thu) 23:58 No.109    

 

    頭をかなり上げないといけないので息こらえが生じvalsalva現象(心臓内圧の上昇)がしょうじやすくリスクがある場合があります.また,体幹の非対称性が生じやすいのでchoppingやliftingでの促通が必要な場合があるかもしれません.下肢パターンにおいてもご指摘のように視覚刺激は大切ですが,リスクや体幹の反応等に留意することが必要です.

 


 

もう一つ質問ですが・・・... 投稿者:おざぼん 投稿日:2006/04/21(Fri) 22:38 No.19    

 

  早々のお返事ありがとうございました。今後参考にしながらアプローチ続けてみます。
もう一つお聞きしたいことがあるのですが、麻痺の方で感覚が脱失しており、視覚的な刺激のみで運動を行う方がいます。上肢stageⅡ~Ⅲレベル、上肢の機能改善を望んでおられますが、このような場合視覚的(例えば鏡を使用するなど)情報によるアプローチが適切なのでしょうか?1~2回PNF試行しましたが、収縮みられますが本人自身は力を入れていることがわからないといわれます。なにか良い方法あれば教えていただけますか?

  Re: もう一つ質問ですが・... 事務局 新井 - 2006/04/22(sat) No.20    

 

    case by caseですが,一つの方法でなく複合的なアプローチが必要だと思います.収縮して感覚がないのは固有受容器の障害があると思われますが,随意的収縮と不随意的収縮,求心性収縮と静止性収縮および遠心性収縮等による腱受容器等の刺激が必要です.また,運動機能の回復とともに固有受容器の回復が図られる場合がりますから,一つの問題に着目しながら複合的問題を視野にいれてアプローチしてください.

 


 

教えてください。 投稿者:おざぼん 投稿日:2006/04/20(Thu) 20:48 No.17    

 

  はじめまして。大阪で勤務しているPTです。
今老健で働いているのですが、片麻痺の入所者様が多くPNFを活用しています。その中で今悩んでいることがあるのですが、肩関節脱臼を呈している肩にはPNFは有効なのでしょうか。少しでも動かしたいという要望があり肩甲帯、または健側からアプローチしているのですが」、なかなかうまくいきません。何か良いアドバイスあれば教えてください。

  Re: 教えてください。 事務局 新井 - 2006/04/21(Fri) No.18    

 

    脱臼は困難ですが亜脱臼2から3横指程度なら痛みの軽減と自動運動の改善は可能です.PNFリサーチのSCPDアプローチやPNFモビライゼーション(理学療法(メディカルプレス),今年の痛みの特集号)等を参照下さい.


答えありがとうございます... 投稿者:温泉! 投稿日:2006/03/24(Fri) 22:45 No.8  

 

  新井先生、事務局の先生方、質問に対しての答えありがとうございます。もう一度復習し、練習して臨床で実践できるように頑張りたいと思います。

  Re: 答えありがとうござい... 事務局 新井 - 2006/03/25(Sat) No.9    

 

    頑張ってください.講習会でまた質問してください.最近は痙縮筋に伸張したらいけないという盲信のためストレッチしない傾向になっています.対角線上に牽引して対角線の延長上に三次元的に伸張を加えています.効果的な伸張法を少しずつ研究してみてください.患者の随意運動開始時に回旋筋に伸張を加えることをノット先生は強調していたようです.痙縮の考え方で手技は規定されます.流行に流されないようにしてください.

 


 

教えてください! 投稿者:温泉! 投稿日:2006/03/22(Wed) 03:57 No.2    

 

  こんにちは!PNF中級Bコースまで終了しているPTです。初歩的な質問なんですが、筋の伸張反射を誘発する前に筋のストレッチはどのくらいの時間したら効果があるのでしょうか?どのたか教えてください。よろしくお願いします。

  Re: 教えてください! 事務局 - 2006/03/23(Thu) No.3    

 

    持続伸張は抑制になります.
対角線上で牽引しながら開始肢位を保持して,患者の随意収縮時直後に伸張すると効果的です.熟練を要します.

  Re: 教えてください! 事務局 新井 光男 - 2006/03/23(Thu) No.4    

 

    PNFの伸張はクイックストレッチといって瞬時に行います。ストレッチ前にPNF開始肢位で十分牽引した後瞬時に回旋筋群を伸張してください。熟練するほど円滑に短時間でできます。持続伸張は脊髄レベルの抑制が生じます。痙縮筋をストレッチしても痙縮は増強しません。痛みを誘発しないようにストレッチしてください。

  Re: 教えてください! 事務局 - 2006/03/24(Fri) No.7    

 

    stretchは回旋筋群と書きましたが,誤解の無いように書き足します.
三次元の動きなので対角線を意識して三要素に伸張します.
但し,対角線をらせん的に動くため回旋筋群の伸張を特に意識します.

 


 

お尋ねします。 投稿者:PNF 投稿日:2006/03/23(Thu) 22:02 No.5    

 

  今年度入会したものです。過去のPNFリサーチ(Vol1~4)を手に入れたいのですが、可能でしょうか?可能ならば方法を教えてください。

  Re: お尋ねします。 事務局 - 2006/03/24(Fri) No.6    

 

    会員のみ送付します.事務局にメールしていただき会員確認ができましたら具体的手続きを連絡します.年度によっては送付できません.一冊,実費として1000円の他,送料が必要です.

 


 

PNFについて 投稿者:PT 投稿日:2006/02/19(Sun) 20:36 No.1653    

 

  質問があるのでお願いします。
リズミックイニシエーションとは、スタート時に軽く筋肉を伸張させて筋紡錘を刺激し、伸張反射を起こさせて、動き出しをよくすることなのでしょうか。

  Re: PNFについて 事務局 新井 - 2006/02/20(Mon) No.1679    

 

     伸張は加えません.伸張反射も誘発しません.筋紡錘というよりは遠心性収縮の促通による腱紡錘への刺激が重要と私は考えています.
 生理学的意義は明確ではありませんが,教科書の再学習や講習会等で質問してください.

  Re: PNFについて 事務局 新井 - 2006/02/20(Mon) No.1691    

 

    私は,遠心性収縮は他動的に動かすときに不随的に収縮する際に生じると仮説しています.随意的に遠心性収縮を促通するのではありません.

 


 

質問 投稿者: 投稿日:2006/02/03(Fri) 07:36 No.984    

 

  講習会受講のため入会申込をしたんですが、入会完了の知らせが来るまで、講習会の申込や入金はできませんよね。
待っていたら定員に達してしまうのかもしれないし、どうやって入会完了をすぐに知ることができるでしょうか?

  Re: 質問 事務局 - 2006/02/03(Fri) No.995    

 

    講習会前の入会手続きは、講習会受講のための作業もあり、入会完了の発送が遅れ気味となります
理学療法士、作業療法士の場合は、入会届けが郵送されてきた時点で会員登録されます
入会届を出された時点で、講習会の申込を行ってください
また、同時に入会と講習会申込をされる場合は、必ずこちらの手続きを守って行ってください

 


 

講習会の受講資格変更の件 投稿者:SHIHO 投稿日:2006/01/14(Sat) 20:56 No.663    

 

   講習会受講資格の欄を拝見してご質問があります。
初級はBを受講してから中級へ進めることが可能なのでしょうか?それとも、Bを受講後Aを受講するのも可とのことなのでしょうか?
1年間に講習会はだいたい2回程度全国で実施されているのでしょうか?  お忙しい中、返信いただけたらありがたいです。

  Re: 講習会の受講資格変更... 事務局 - 2006/02/05(Sun) No.1077    

 

    返事が送れてすいません。気がつきませんでした。
初級A,Bを受講してのち、中級A,Bを受講します。
初級は未経験者はAを先に受講してください。
また詳しくはこちらをご覧下さい


PNFパターンとADL 投稿者:事務局 新井 投稿日:2005/12/15(Thu) No.510    

 

  ADLにおいても,Vossは1967年のAMERICAN JOURNAL OF PHYSICAL MEDICINEp838-898において,寝返りから立位の過程においてPNFパターンによる抵抗運動の重要性を記載しています.対角線的螺旋的運動パターンの組み合わせいよるADLの促通を強調しています(脳性麻痺児,脳卒中を例).

 

無題 投稿者:チキンリトル 投稿日:2005/12/15(Thu) 09:19 No.503    

 

  IPNFではPNFパターンよりも自然なパターンを大事にしているのは何故ですか?

  Re: 無題 事務局 新井 - 2005/12/15(Thu) No.507    

 

    他団体の講習会は把握していません.申し訳ありません.

  PNFパターン 事務局 新井 - 2005/12/15(Thu) No.508    

 

    当会はPNFパターンの重要性を強調しています.PNF開始肢位での覚醒効果等(PNFマニュアル)の科学的な研究(PNFリサーチ)を根拠において技術を確認,開発しています.

  PNFパターンと多様なパタ・.. 事務局 新井 - 2005/12/15(Thu) No.509    

 

    自然なパターンとは何か分かりませんが,歴史的に多様なパターンを促通することとPNFパターンを促通することの論議はあります.BOBATHはPNFパターンを画一的なパターンで多様性がないと批判しました.KnottはBOBATHのRIPによる抑制しながらの運動パターンの促通法を独自のORIGINALなパターンがないと批判しました.1960年代のこの論争に一つの答えを出したのが中村先生のグループと柳澤先生の研究があります.1970年から1980年にかけてPNF開始肢位が覚醒効果があることを科学的に明らかにし,PNFパターンの意義を見出しました.
最近ではPNFパターンによる静止性収縮が回旋を含まないパターンより,発散効果やその後の抑制効果が大きいことが明らかになっています(新井).

 



無題 投稿者:チキンリトル 投稿日:2005/12/15(Thu) 12:56 No.511    

 

  最大抵抗でなく最適な抵抗量に関してはどうでしょうか?

  Re: 無題 事務局 新井 - 2005/12/16(Fri) No.517    

 

    最大抵抗により発散現象が生じ連合反応が生じるために,脳卒中の患者等の痙縮を強くするという臨床的な推察が一時大勢を占めていました.そのため,抵抗を円滑な運動を促通する程度にしかかけないという考えがあります.しかし,その臨床的推察は科学的に否定されています.そのことは,理学療法ハンドブック第一巻(痙縮と固縮)にまとめています.
痙縮筋に最大抵抗をかけることより,発散現象による交叉性教育と目的とした部位の抑制が生じるというのがKnott先生たちの考えであり,PNF手技の効果を高める方法の一つです.

 



講習を受講 投稿者:田中 投稿日:2005/12/12(Mon) 11:58 No.485    

 

  PNFの講習会を受講しようと考えているPTです。
一つ質問があるのですが、IPNFAの認定コースと日本PNF学会での催されトいる講習会とでは、何か違いやあるのでしょうか?
できればご指導のほどよろしくお願いいたします

  Re: 講習を受講 新井光男 - 2005/12/13(Tue) No.489    

 

    IPNFAの団体に関しての情報は当学会では把握していません.
日本PNF学会に関する情報は当会のホームページでご覧下さい.講習会の内容は団体の特性により規定されてくると思いますので会の趣旨等を理解されれば方向性は見えてくると思います.

  Re: 講習を受講 R.T - 2005/12/13(Tue) 09:54 No.491    

 

    PNF学会はPNFパターンの回旋を強調しますが,IPNFAの講習会では回旋や体幹の動きが少ないようです.IPNFAは連合反応を抑制するためにPNFパターンを独自に変更していますが(ADLERの本)PNF学会はKabatとKottのPNFパターンを継承しています.連合反応を誘発しても痙縮は強くならないことが科学的に証明されたことと,本来のPNFパターンにより中枢の覚醒が生じ効率的な運動療法ができるからです(PNFリサーチ).
講習会でもPNFパターンを学ぶ方法が違うし,経験だけでなく科学的に明らかになった理論に基づいた方法を教えるという会の方針があるようです.

  Re: 講習を受講 yamada - 2005/12/13(Tue) 14:45 No.492    

 

    IPNFAの講習会はIPNFAの会員になるのが目的のようです.IPNFAの会員にはヨーロッパの講習会をでないと現在はだめなようです.IPNFAの全てのレベルの講習会を試験をパスして合格すると,IPNFAの正会員となり,国際インストラクターとして認定されるようです.国際インストラクターになるとヨーロッパの保険会社と契約して高い診療報酬がもらえる利点があります.現在の日本ではメリットはありません.将来的に日本でも特定の団体のコースを終了した段階で認定を受けて,保険会社と契約して高い診療報酬を得られる可能性がありますが,まず,開業権の確立が急務でしょう.

  Re: 講習を受講 田中 - 2005/12/14(Wed) 15:19 No.496    

 

    返信ありがとうございました。
おなじPNFでも開発したマギーノットやカバット医師とサポートしたsue adlerとでは考え方や教え方が違うのですね。
ありがとうございました。

 



リズミックスタビリゼーシ... 投稿者:新行橋病院 PT谷 投稿日:2005/10/01(Sat) 19:36 No.364    

 

  はじめまして、新行橋病院の谷と申します。
1つ質問があるのですが、

PNFマニュアル第2版には、P110に、リズミックスタビリゼーションと、交互性収縮が載っていますが、
交互性収縮は、リズミックスタビリゼーションと比べて、どういった目的で使用するのかが分かりません。

どなたかお教えいただけないでしょうか?
よろしくお願いいたします。

  Re: リズミックスタビリゼ... 事務局新井 - 2005/10/02(Sun) No.365    

 

    リズミックスタビィゼーション(RS)はPNFパターンを用いた静止性収縮ですが、交互性収縮はスローリバーサル(求心性収縮)から体幹の安定性等を目的にRSに近い静止性収縮を促通します。RSと違うところは僅かな求心性収縮を許します。RSと同様、体幹の安定性、協調性、筋力強化を目的としますが収縮の様態が違います。
スローリバーサル(求心性収縮)とRS(静止性収縮)と同じように強いPNFパターン方向(健側)から目的とする弱い主動筋群の収縮を促通しますが、静止性収縮と求心性収縮を促通しますので、PNFマニュアルにあるように、RSよりより協調的な運動を促通することができます。

  Re: リズミックスタビリゼ... 事務局 新井 光男 - 2005/10/02(Sun) No.368    

 

    体幹を例にとりましたが上肢、下肢においても同調です。

  Re: リズミックスタビリゼ... 新行橋病院 PT谷 - 2005/10/04(Tue) No.372    

 

    お答えありがとうございます。
違いがよく分かりました。
その違いを考慮して、使い分けていきたいと思います。

  Re: リズミックスタビリゼ... 事務局新井 - 2005/10/04(Tue) No.373    

 

    臨床で効果を検証して、新しい知見が得られましたら学術集会に発表してください。

 


 

PNFリサーチについて 投稿者:カトウ 投稿日:2005/09/10(Sat) 23:04 No.356    

 

  PNF学会に入会したのが、2003年度の新人RPTです。2001・2002のPNFリサーチをもっておらず、読んでみたいのですが、入手方法はなにかありますでしょうか?よろしくお願いします。

  Re: PNFリサーチについて 事務局 新井 光男 - 2005/09/11(Sun) No.357    

 

    2001年はすでに残り部数がなく入手できません。
2002年は返信用封筒を入れて1200円分の切手を入れて申し込みください。会員のみ入会前のPNFリサーチを有料で配布します。