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教えてくださ.い.  - 2010/03/09(Tue) 01:16 No.627    

 

  質問させてください。

TKA術後で膝屈曲90度可能ですが、歩行時の立脚後期から遊脚期にかけての膝屈曲が不十分で、いわゆる棒状に振り出してしまっています。疼痛はそれ程ないようです。

どういったアプローチが良いでしょうか。お忙しいとは存じますが、御教授頂ければ幸いです。

  Re: - 事務局 新井 - 2010/03/10(Wed) 10:09 No.628    

 

    PNFのパターンとしては股関節伸展外転内旋膝屈曲パターンが適応になりますが,痛みが体幹や股関節に生じている可能性と下肢の筋群の萎縮が生じている可能性が高いのでそのアプローチも必要です. 下記を参考に考察してください.

■ 新井光男: 骨・関節疾患, 柳澤 健, 乾 公美編: PNFマニュアル, 南江堂, 2001:141-157
■ 新井光男、柳澤 健:腰痛症とそのリハビリテーション-PNFを利用したトレーニング、福林 徹 編:.アスレティックリハビリテーションガイド、2008:91-98
■ 新井光男,柳澤 健: スポーツとファシリテ-ション-PNFとスポーツ. 理学療法ジャーナル, 36: 579-587, 2002

■ 新井光男 , 柳澤健 , 腰痛症のリハビリテーション-PNF・モビライゼーションPNF手技-、Monthly Book Meddical Rehabilitation 98;全日本病院出版会,

 


抵抗について教えてくださ... 投稿者:会員 投稿日:2010/01/19(Tue) 22:39 No.627  

 

  当初は、最大(maximal)抵抗と言われていたPNFが、最近では、最適(optimal)な抵抗に変わった経緯や年代を教えて頂ければ幸いです。よろしくお願いします

  Re: 抵抗について教えてく... - 事務局 新井 - 2010/01/20(Wed) 10:09 No.628    

 

    筋力強化には過負荷と特異性の原理に基づいて行われますが,抵抗が強いと連合反応が生じるという問題があり,最適な抵抗へと80年代以降変遷していきました.
1. 最大抵抗とは一つのパターンを数回(3回前後)繰り返して円滑に行なえる程度の抵抗とKNOTTは指導していていたようです.
2. しかし,Knottが亡くなって,連合反応を抑制しないといけないという考えやその関連の影響(NDT協会)が強くなりました.カイザーでもNDTのコースの履修を行なうPNFの共存関係の結果,最適抵抗という概念が生まれたと推測されます(新井の私見).
4. 以下は学問の話になりますが,過去ログにもあるように,90年代になり過負荷と特異性の原理に基づいた抵抗運動の重要性が再認識されました(機能が回復しないため).アメリカを中心に,パワーリハ関連の論文が多数エビデンスとして提示され,過負荷と特異性の原理に基づいた抵抗運動による強化の重要性が,脳卒中患者や脳性麻痺患者等において,再認識されました.
5.当学会では混乱を避けるため,抵抗という表現を用いています.
5. 3月に理学療法ハンドブックが改定され,基礎編に痙縮と固縮の最新の情報を書きました.また,メディカルプレスの3月号だと思いますが,痙縮筋の筋力強化の最近の知見を書いています.参考にしてください.

質問 投稿者:一般人 - 投稿日:2010/01/07(Thu) 22:04 No.591    

 

 

質問させていただきます。

肩関節周囲炎は完治に長くかかるといわれますが、先生の場合どれくらいを目安に良くなっていくものでしょうか?良い理学療法を受けても1年くらいかかる場合もあるのでしょうか?


  Re: 質問 - 事務局 新井 - 2010/01/08(Fri) 13:08 No.593    

 

    肩関節周囲炎の治癒は個人差があり、6ヶ月から2年6ヶ月くらいの治癒期間が必要といわれています。その過程で筋力低下や関節の可動域制限の改善に努めなければいけませんが、痛みが増強しない手技や、可動域制限による固有受容器の異常な適応に留意します。原因が明らかでない疾患ですが不治の病ではないので患者の精神的サポートをしながら、痛みを軽減しながら痛みが生じないようなADL方法を指導することが大事です。

  Re: 質問 - 事務局 新井 - 2010/01/08(Fri) 19:23 No.594    

 

   

良い治療を得たら治療期間が短くなるのかという質問に答えていませんでした。これは、タイムマシンがなければ判りませんが、手技により即時的・継時的な効果の差は有意に示されているので(PNFリサーチ等参考にしてください)、痛みを生じさせない即時効果がある手技を用いるのが効率的と思います。1週間に1度外来にきていただければ数ヶ月で治癒することが多いです。


大修館のPNFビデオ 投稿者:笠原 - 投稿日:2009/12/07(Mon) 15:39 No.503    

 

  こんにちは。
大修館書店のPNFのビデオを見ました。そのなかで、ルードトレーニングの解説がありました。ルードは英語ではどう綴るのでしょうか。また、ルードトレーニングに関して検索でほとんどヒットしませんでした。ビデオを見ると、ルード刺激をするにしても筋肉の伸展と屈曲では効果が違うとのことですが、どの筋肉に対してすべきなのか、解説を読みたいです。

  Re: 大修館のPNFビデオ - 事務局 - 2009/12/08(Tue) 10:11 No.504    

 

    roodと綴ります.
roodについては,清水先生が文光堂アドバンス版図解理学療法技術ガイド細田他編集に書かれています.

質問 投稿者:Believe - 投稿日:2009/09/16(Wed) 13:45 No.312    

 

 

脊柱管狭窄症で腰痛及び下肢のつっぱり感が強い患者様がいるのですが、PNFで何か良い方法はありますでしょうか?

円背などの変形はなく、軽度の股関節伸展制限があり、また立位時に骨盤がやや前傾前傾位にあります。

ご教授よろしくお願いします。


  Re: 質問 - 事務局 - 2009/09/16(Wed) 16:25 No.313    

 

    下部体幹の屈曲パターンの中間域で痛みが生じない程度の静止性収縮を2~3秒して、その後2~3秒その肢位をセラピストが保持することを2~3セット行ってください。
腰椎の伸展が生じないように気をつけてください。

  Re: 質問 - 事務局 - 2009/09/28(Mon) 10:39 No.334    

 

   

1)新井光男、柳澤 健:腰痛症とそのリハビリテーション-PNFを利用したトレーニング、福林 徹 編:.アスレティックリハビリテーションガイド、2008:91-98
2)新井光男: 骨・関節疾患, 柳澤 健, 乾 公美編: PNFマニュアル, 南江堂, 2001:141-157
3)新井光男 , 柳澤健 , 腰痛症のリハビリテーション-PNF・モビライゼーションPNF手技-、Monthly Book Meddical Rehabilitation 98;全日本病院出版会,
2008, P33-P40
3)新井光男、モビライゼーションPNF、メディカルプレス、2009(腰痛のセクションあり)

上記を参考にしてください

 


 

短縮域とは 投稿者:水谷 投稿日:投稿日:2009/07/18(Sat) 23:09 No.158  

 

 

はじめまして。このようなことを掲示板で聞くのは失礼とは思いましたが、調べてもわからなかったので教えていただきたくて、投稿させていただきました。

私は専門学校の学生なのですが、[短縮域]の定義がわかりません。最終肢位(短縮域)と書いてある本もあったのですが、最終肢位=短縮域ではないと感じています。

基本的なコトで申し訳ないのですが、PNFの勉強を間違った知識で自分自身に定着するのが怖いのです。
返信お願いいたします。


  Re: 短縮域とは - 新井 - 2009/07/19(Sun) 17:26 No.162    

 

   

肢位は特定の位置関係を示し、その位置関係により一つの特定の関係として一つのものに規定されます。域も特定されますが複数存在します。最終肢位は最終の位置関係を示して一つのものを規定します。短縮域とは主働筋の短縮している域であり、肩関節屈筋群の短縮域といえば120°から180°の域であると規定したりします。PNFで短縮域と最終肢位は、3次元で表すので一次元と比較し複雑になり混乱するのだと思います。


PT学会 投稿者:プレッセナナ 投稿日:2009/05/31(Sun) 22:47 No.20  

 

 

先日行われましたPT学会の中で新井先生が、疼痛を有する患者様に対し、20分、30分くらいSCPDを行う、とおっしゃっていたと記憶しているのですが、実際どのように(技術でなく時間配分)行っているのでしょうか?

例えば疼痛が強い肩関節周囲炎の患者様に対し、SCPDをどれくらい行い、どれくらい休憩時間を入れているのでしょうか。

一概には言えないと思いますが、御教授頂ければ幸いです。


  Re: PT学会 - 新井 光男 - 2009/06/02(Tue) 13:09 No.27    

 

    疼痛の場合は10秒を3セット程度の場合が多いです。
疼痛が緩解された状態で終了し、肩関節の自動関節可動域が増加したのち上肢のPNFパターンによる静止性収縮や求心性収縮の促通を行います。休憩は10秒程度です。

  Re: PT学会 - プレッセ - 2009/06/03(Wed) 08:55 No.30    

 

   

丁寧な御返答ありがとうございます。とても参考になりました。

SCPDは臨床的にも効果があると実感しています。